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にしむらたずこ

Author:にしむらたずこ
医療ライター 兼 医学英語講師
プレミアム医学英語教育事務所代表 http://www.premium-english.biz/

仕事や暮らしの中で思ったことを書き留めています。

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新しいことに挑戦!
 週末に、最近通い始めた大人向けの音楽スクールでの発表会がありました。経験ゼロのことに挑戦しようと思い立ち、フルートをはじめて3カ月。最初はラの音も出せなかったのですが、面倒見のよい講師におだてられて少しずつ練習した結果、ステージではFly me to the moonをアドリブ部分も含めて演奏できました😁 あの音を間違えた、もう少し高音がきれいに出せればよかったなど、残念な部分も多々ありますが、「ビギナーなんだから、まあこんなもんでしょ」と自分に言い聞かせています。 このほかに、中島みゆきの「糸」や「翼をください」も練習中💦 バンドとの共演は楽しかったし、今から始めても習得できることはある!と信じて、続けてみようと思います。

   フルート1  フルート2

暮らし | 19:41:58
日本発の臨床試験の論文がCirculation誌に
 冠動脈疾患を有する日本人患者を対象としたREAL-CAD試験の論文紹介記事が昨日(29日)公開されました。筆頭著者3人のうち、おひとりの先生を知っていたので、この機会に色々質問することができて、とても勉強になりました。数年前、高血圧治療薬ディオバンの臨床研究不正事件により、複数の論文が撤回されたことがあります。今回、多くの日本人医師(循環器専門医)が関わった医師主導型臨床試験の論文が同誌に掲載されたのは、喜ばしいことだと思います。

Circulation誌から
高用量スタチンはアジア人でも心イベント抑制
冠動脈疾患の日本人患者を対象にしたREAL-CAD試験から

 それから、東京大学弥生講堂で開かれた日本メディカルライター協会の講演会に行ってきました。テーマは 『ガイドラインをふまえてプロトコールや統計解析計画書をどう書くか』でした。近年、臨床試験のための統計解析計画について、ICH(医薬品規制調和国際会議)で活発に議論され、新しいガイドラインでは、欠損値の取り扱いについて”estimand"という新しい概念が導入されました。

 estimandについて説明すると長くなるので、別のところで調べてほしいのですが、将来的には、医薬品や医療機器の承認申請を目的とした治験に限らず、上記のような医師主導型の臨床試験においても、研究をデザインする際には、estimandの構成要素(対象集団、評価項目、中間事象(intercurrent events) 、集団レベルでの変数の要約)といったことを考慮して、プロトコールや統計解析計画を検討することが必要になってきそうです。

メディカル翻訳・ライティング | 10:46:31
「今、ここ」の英語力に見合う学会発表
昨年から医療従事者の英語学習に関する連載記事を書いてきましたが、最終回(第6回)「『今、ここ』の英語力に見合う学会発表」が公開されました。この秋、ここに書いたことも踏まえて、英語で学会発表等を予定している人向けの度胸付けセミナー(!?)を開催する予定です。 

新しい時代を生きる医療従事者と英語
第6回 「今、ここ」の英語力に見合う学会発表

執筆記事一覧

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語学学習 | 16:58:44
大井玄先生(東大名誉教授・臨床医師)を囲む勉強会
しばらくブログを更新できませんでした。楽しみにしてくださっている方、申し訳ありませんでした。
息子の受験サポートもあって、年明けから仕事は抑え気味でしたが、入学式を終えたら、ありがたいことに商売繁盛。一気に3倍くらいに増えて、大型連休中もほぼ毎日PCの前におりました。 またこの間に、東大大学院時代の研究室の同窓会、保健師として勤務したNEC玉川健康管理センターの同窓会など、楽しいイベントもいくつかありました。

さて今回は、5月16日に学士会館で開かれた大井玄先生のご講演の話をしたいと思います。先生は、1996年に東京大学大学院医学系研究科 国際保健学専攻教授を退任されましたが、その退官講演で花束を渡した1人が私でした。以来、ご著書は時々拝読していましたが、講演を聞いたのは初めてです。

この日は、「経営文化フォーラム」という異業種の方々の集まりで、企業や団体の社長、名誉会長、顧問といった方が大勢おられたようです(なぜ私に案内が来たのかは不明…)。
 演題のタイトルは、
「老いの意味を考える ~自然の配慮と歴史的視点~ 《認知症とがん疼痛》」
ということで、現在「看取り医」として日々考えておられることを、以前と変わらぬ調子で話しておられました。

皆様は、「老耄(ロウモウ)」という言葉を聞いたことがありますか?
「耄」は、「あの人、モウロクしたね」と言うときに使う「耄碌」の「耄」です。

話の序盤に、次のようなスライドを示されました。
*******************
「老耄」の意味 
「アルツハイマー型認知症は「病気」ではない。「老耄」の現れである」
松下正明 前東京都健康長寿医療センター理事長

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さらに、
+++++++++++++++++++
生物の一生の必然の過程は、加齢である。

それに伴い老化は進み、種々の精神・身体症状が現れるのは自然だ

「生と死」は対比できない。誕生と死である。

我々は「生きている」のではなく「生死している」(動的平衡、刹那生滅)」

老耄はホモ・サピエンスにおいてのみ可能

感覚的情動的苦痛のない段階は、死のまえの「適応」

+++++++++++++++++++

といった言葉が続き、作家・井上靖の母についての記述、生物学者・福岡伸一の動的平衡の話から、唯識、カント、マッハへの言及もありました。

そして、最後の方のスライドに書かれていたのは、
*******************
老耄とは、「自然が人生の最後に用意してくれた仕組み」
それにより、死の恐怖という精神的苦痛、痛みという身体的苦痛を経験せずに、現世から涅槃に移ることができる

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講演後に、20分程度の質問時間が用意されており、数名の質問のあとに、司会者の方から、先生の教え子ということで私に振られました。そこで、大井先生のご略歴と私との接点を簡単に述べたあと、次のような質問をしました。

「先生は、現在「看取り医」と自ら称して、活動されていますが、ご自身は、どこで、どなたに看取られて、最期を迎えたいですか?」

先生は独特の笑みを浮かべたあと、静かに答えてくださいました。
どんな答えだったかは内緒です。 でも、もしかしたら、先生の近著 『老年という海を行く・・・看取り医の回想とこれから…』(みすず書房)に答えにつながる言葉が載ってるかもしれません。


学術 | 16:06:34
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