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新型コロナ入院患者が血栓塞栓症や出血を起こすリスクは本当に高い?

26日公開の海外論文紹介記事です。

Clin Infect Dis誌
COVID-19患者の静脈血栓塞栓症リスクはインフルエンザ患者と大差なし
デンマークのレジストリ研究

デンマークの国民レジストリと新型コロナ入院患者の診療記録を使った研究です。コロナ陽性患者の静脈血栓塞栓症(VTE)のリスクは、過去のインフルエンザ患者集団のVTEリスクと大差がなかったとのこと。出血リスクも調べています。
治療時はつねにリスク回避への配慮が必要ですが、コロナだから特にVTEや出血リスクが上昇するわけではないことも知っておいていいと思います。

マスク着用による聞き取りへの影響

マスクをして話した声は聞き取りづらくなるのでしょうか? フェイスシールド+N95マスクでは? 東京大学大学院工学系研究科・学術戦略室の特設サイトで、音質評価の実験&専門家とのトークの記事を書きました。
https://sites.google.com/g.ecc.u-tokyo.ac.jp/postcovid19/n6
 「コロナ禍の大学教育・研究活動 第6回 「マスク×マイク×ネット環境による音質劣化は学生の理解を低下させる!?」

昨日から、テレビ東京のWBSのスタジオ内トークはマスクの着用をはじめました。マスク着用による聞き取り(聴解)への影響が限定的なことを考えると、WBSのスタンス表明として、私はこのマスク着用を好意的に見ています。

facebook用マスク

「美しい『あかり』を求めて 新・陰翳礼讃」 石井幹子著

今日は成人の日。コロナ禍で例年のように成人式を祝うことができない新成人のみなさんを気の毒に思います。このところ、大学生と交流する機会が多い私は、自分にできることは何かないかと考える日々です。

年末年始に読んだ本「美しい『あかり』を求めて 新・陰翳礼讃」 祥伝社 黄金文庫 について書き留めておきます。テレビの情報番組で照明デザイナーの石井幹子さんがインタビューを受けているのを見て、「こんなすごい女性がいるんだ!」と思って、名前検索したところ本書をみつけました。

彼女は、照明デザイナーの草分け的存在です。すでに80歳を超えておられると思いますが、横浜ベイブリッジのライトアップをはじめ、善光寺、東京タワー、東京駅のレンガ駅舎など、さまざな建築物を美しく、そして心地よく灯す「あかり」を考案してきました。設置のための労を惜しまず、完成したその「あかり」は見る者の心を揺り動かしました。

本書より引用
「建築空間の照明デザインの進め方は、まず建築図面をよく読み理解して空間をつかむと同時に、建築家の意図をよく汲み取ることから始まる。空間がよくわからないときには、建築の模型をつくって検討する。つくられた模型をみていると、自分が鳥になって上空から眺めたり、道を歩く歩行者の気分になって横から見たり、また建築の中に入って行って空間を体験したりと、自由に発想ができて楽しい」

本に出てくる地名には、横浜、北欧、ドイツなど、私の個人史でも馴染みのあるところが多かったので、なんだか嬉しくなりました。室内照明に触れている章もあり、自分の仕事部屋の照明ももう少し工夫してみようかと考えています。いつか直接お話を伺う機会があったら素敵だなと思っています。

近況報告

久しぶりの更新です。色々やってますが、2つご紹介します。

【1】 東京大学大学院工学系研究科  ポストコロナ社会の未来構想
「コロナ禍の大学教育・研究活動 ~試行錯誤の記録を残す~ 」
https://sites.google.com/g.ecc.u-tokyo.ac.jp/postcovid19/n5
第5回「マスク×マイク×ネット環境によっては 授業の質が低下する!?」

<リード文より>
「コロナ禍の大学教育・研究活動 ~試行錯誤の記録を残す~」の趣旨は大きく分けて2つあります。1つ目は教育現場の生の声で残すことであり、2つ目は、オンライン授業を構築・改良する際に役立ちそうな情報を積極的に取り上げて発信することです。今回(連載 第5回)は、音声工学・音響音声学の専門家である峯松信明先生にご登場いただき、オンラインを通して、他者とコミュニケーションをとる際に留意すべきことについて伺います。【聞き手・編集 西村多寿子】

ということで、マスクやフェースシールドの装着、マイクの条件、Zoom使用などの条件の異なる6つの音声をアップして比較しています。

【2】 19日午後には、日本老年看護学会の国際交流委員会企画で、英語ワークショップの講師をしました。
http://www.rounenkango.com/news/2020international.html
「初めての英文抄録の作り方 ~まずは日本語抄録から考える~」

医科大学においては、対面でのこの手の講義は何回か経験していますが、看護系でしかもオンライン開催は初めてでした。双方向の演習をやるときの難しさはありますが、地方在住の方が参加できるメリットは大きいのではないかと思います。

ポストコロナ  図2
プロフィール

にしむらたずこ

Author:にしむらたずこ
医療ライター 兼 医学英語講師 東京大学大学院工学系研究科 特任研究員
プレミアム医学英語教育事務所代表 https://www.premium-english.biz/

仕事や暮らしの中で思ったことを書き留めています。

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