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にしむらたずこ

Author:にしむらたずこ
医療ライター 兼 医学英語講師
プレミアム医学英語教育事務所代表 http://www.premium-english.biz/

仕事や暮らしの中で思ったことを書き留めています。

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■since 2007/01/18
医療関係者の英語力向上を目指して
 11日(日)、『英語で学会発表☆集中トレーニング』(第2回)が無事おわりました。興味のある方は、私の事務所HPをご覧ください。
 プレミアム医学英語教育事務所 「2018秋開催 英語で学会発表・集中トレーニング」 
 http://www.premium-english.biz/index.php?event2018
 
 初めての試みは緊張するし、途中での評価も難しいものがありますが、参加者の英語プレゼンスキルは確実に向上しています。また、各人のプレゼンを見ることで、看護系の様々な研究についても学べるので、お互い刺激になるようです。

 これとは別に、来週木曜日に獨協医科大学図書館で 『英語論文の読み方講習会』 の講師をします。定員20名ですが、担当者の方から連絡があって、「申込多数でお断りするほどの人気」だそうです。参加希望者は「若手の臨床医がほとんど」とのこと。ホントですか~😨という感じですが、せっかくなので、REAL-CAD試験論文を題材にした「読み方」だけでなく、国際学会での発表準備、つまり「伝え方」についての情報提供もしたいと思います😊

学術 | 17:32:05
大井玄先生(東大名誉教授・臨床医師)を囲む勉強会
しばらくブログを更新できませんでした。楽しみにしてくださっている方、申し訳ありませんでした。
息子の受験サポートもあって、年明けから仕事は抑え気味でしたが、入学式を終えたら、ありがたいことに商売繁盛。一気に3倍くらいに増えて、大型連休中もほぼ毎日PCの前におりました。 またこの間に、東大大学院時代の研究室の同窓会、保健師として勤務したNEC玉川健康管理センターの同窓会など、楽しいイベントもいくつかありました。

さて今回は、5月16日に学士会館で開かれた大井玄先生のご講演の話をしたいと思います。先生は、1996年に東京大学大学院医学系研究科 国際保健学専攻教授を退任されましたが、その退官講演で花束を渡した1人が私でした。以来、ご著書は時々拝読していましたが、講演を聞いたのは初めてです。

この日は、「経営文化フォーラム」という異業種の方々の集まりで、企業や団体の社長、名誉会長、顧問といった方が大勢おられたようです(なぜ私に案内が来たのかは不明…)。
 演題のタイトルは、
「老いの意味を考える ~自然の配慮と歴史的視点~ 《認知症とがん疼痛》」
ということで、現在「看取り医」として日々考えておられることを、以前と変わらぬ調子で話しておられました。

皆様は、「老耄(ロウモウ)」という言葉を聞いたことがありますか?
「耄」は、「あの人、モウロクしたね」と言うときに使う「耄碌」の「耄」です。

話の序盤に、次のようなスライドを示されました。
*******************
「老耄」の意味 
「アルツハイマー型認知症は「病気」ではない。「老耄」の現れである」
松下正明 前東京都健康長寿医療センター理事長

*******************

さらに、
+++++++++++++++++++
生物の一生の必然の過程は、加齢である。

それに伴い老化は進み、種々の精神・身体症状が現れるのは自然だ

「生と死」は対比できない。誕生と死である。

我々は「生きている」のではなく「生死している」(動的平衡、刹那生滅)」

老耄はホモ・サピエンスにおいてのみ可能

感覚的情動的苦痛のない段階は、死のまえの「適応」

+++++++++++++++++++

といった言葉が続き、作家・井上靖の母についての記述、生物学者・福岡伸一の動的平衡の話から、唯識、カント、マッハへの言及もありました。

そして、最後の方のスライドに書かれていたのは、
*******************
老耄とは、「自然が人生の最後に用意してくれた仕組み」
それにより、死の恐怖という精神的苦痛、痛みという身体的苦痛を経験せずに、現世から涅槃に移ることができる

*******************

講演後に、20分程度の質問時間が用意されており、数名の質問のあとに、司会者の方から、先生の教え子ということで私に振られました。そこで、大井先生のご略歴と私との接点を簡単に述べたあと、次のような質問をしました。

「先生は、現在「看取り医」と自ら称して、活動されていますが、ご自身は、どこで、どなたに看取られて、最期を迎えたいですか?」

先生は独特の笑みを浮かべたあと、静かに答えてくださいました。
どんな答えだったかは内緒です。 でも、もしかしたら、先生の近著 『老年という海を行く・・・看取り医の回想とこれから…』(みすず書房)に答えにつながる言葉が載ってるかもしれません。


学術 | 16:06:34
私の書いた論文、ダウンロードできるようになりました
 2年がかりでまとめた論文が、国際医療福祉大学リポジトリからダウンロードできるようになりました。 
リポジトリ https://iuhw.repo.nii.ac.jp/ ⇒学会誌⇒第22巻1号⇒上から7番目 で、当該論文のページに行けます。主要臨床医学誌3誌(NEJM、JAMA、Lancet)に掲載された原著論文数の国別比較に加えて、日本、中国、韓国、人口比で論文数の多かった2国(スウェーデン・スイス)の研究内容を分類し、日本の論文数が増えるにはどうすればよいかを考察しました。

下記の論文名の部分にもリンクをはりましたので、ご興味のある方は読んでみてください。
『主要臨床医学雑誌の原著論文掲載数と研究内容の国際比較』


学術 | 10:27:07
受験科目としての医系小論文
 今日は「受験科目としての医系小論文」について、最近思ったことを書き留めておきたいと思います。多くの私大医学部や医療系学部では、小論文も点数化される科目になっているようで、過去問をまとめた問題集や、答案を書くためのネタを集めた参考書が多数出版されています。本の構成としては、他の受験科目と同様に、冒頭に出題傾向の分析を載せて、その後に対策・書き方の指南が続きます。

 出題されるテーマは、患者-医療者関係、インフォームド・コンセント、生命倫理の原則、がん告知、チーム医療、遺伝子診断・先端医療、脳死・安楽死・尊厳死、生殖医療・出生前診断、地域医療、感染症、環境問題、格差社会など様々です。単に「チーム医療について述べよ」のような出題文もありますが、多くはA4に2枚程度の文章を示した上で、それに関係する設問が2~3題あり、最後に「あなたの考えを述べよ」というパターンが多いようです。出題文として、東大院時代にお世話になった大井玄先生の他、日野原重明先生、田原総一朗氏の著作を引用しているものもありました。

 文字数は多い場合、60分で800字程度を書くことを求められます。解説や解答例は、予備校のトップクラスの小論文講師が執筆しているようで、ほとんどは「よく書けているなあ」と感心する内容でした。正直なところ、これらの問題集をある程度こなせば、3年間お世話になった国際医療福祉大学大学院での研究倫理の講義(数時間)よりも教わる内容は、はるかに広範で深くなります。

 もし、これらの問題を現役の医療者、医療ジャーナリストに示したら、一体どんな答案を書くのだろう? それらは受験生の答案より良質なんだろうか? と考えます。

 ただ一方で、受験科目として小論文を課すことに対する疑問も感じました。明らかに書き方のノウハウがあります。受験生の研ぎ澄まされた頭であれば、「なるほど、こういう形で書けば高得点になる」というのが容易に理解できるでしょうから、倫理問題について「考える」というより、模範解答に近づけることを目標にするでしょう。得点をつけるのだから当たり前の話で、受験生に罪はありません。

 いろいろ書きましたが、疑問に感じるところもあるとはいえ、医学部・医療系学部を志望する学生が、医療の直面する課題を知らずに入学するのは望ましくないと思うので、学科試験だけでなく小論文を課すことは、これから教育を行う大学側にとってもメリットがあると思いました。 


学術 | 10:00:05
大学院博士課程 とりあえず満了
 ひそかに通っていた(?) 国際医療福祉大学大学院 医療福祉ジャーナリズム分野博士課程の満了届(要は単位取得満期退学届)を出しました。在学中に原著論文を一本書きましたが、学位論文までは手をつけられず時間切れ😅 でも来年度以降きちんと取り組んで、それなりの成果物を出したいと思います。
 医療ジャーナリスムは大学院で学ぶべきものなのか3年在籍してもよくわからなかったところがありますが、人脈は明らかに広がりました。医療ジャーナリストを名乗る方で私には理解しがたい言動をする人がいることがわかったのも収穫のひとつだと思います。私のようにナースの資格と医学論文を一応読める程度の知識を有し、伝える側に関わっている人間はかなり少ないようですし、私だからできることがあるのか、昨年のベストセラー『ライフ・シフト』を読みながら、100年生きる時代の人生戦略を考えてみたいと思います。


学術 | 15:52:09
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