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にしむらたずこ

Author:にしむらたずこ
医療ライター 兼 医学英語講師
プレミアム医学英語教育事務所代表 http://www.premium-english.biz/

仕事や暮らしの中で思ったことを書き留めています。

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■since 2007/01/18
心不全患者が家庭で過ごす時間を保険請求データから算出する
日経メディカル オンライン 海外論文ピックアップにて、私が執筆した論文紹介記事です。

J Am Coll Cardiol誌から
「家庭での時間」は心不全アウトカムの指標に
心不全患者レジストリとメディケアデータの分析
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/etc/201806/556711.html

「家庭での時間(home-time)」が心不全で入院した患者の退院後の状況を示す指標として有用だという話です。米国メディケアの請求データと患者レジストリを使った研究で、米国では、このhome-timeは、患者中心の評価指標として注目されているようです。本研究により、高齢の心不全患者は、退院後の時間の多くを家ではない場所(高度看護施設SNFなど)で過ごしていることが明らかになったとともに、この指標は、複数の患者特性と関連し、従来の心不全アウトカムとも相関していた、と述べています。

メディカル翻訳・ライティング | 18:30:24
EBM (Evidence Based Medicine) の研究会
 13日の夜、横浜市立市民病院で開かれた神奈川EBM実践研究会に初参加しました。テーマは「製薬会社の説明会のききかた~ゾフルーザのパンフを斬る~」で、講師は総合診療で有名な南郷栄秀先生らでした。当日朝に開催を知ったのですが、南郷先生の話はずっと聞きたかったので、万難排して参加しました😁 医師役、薬剤師役、MR役に扮しての迫真の演技には思わず笑ってしまいましたが、パンフに掲載された情報の吟味、参加者とのディスカッションなど、とても勉強になりました。
 
 製薬会社のMRさんは、自社製品を使用してもらいたいがために、医師に製品説明をします。その際には、なるべくいい気分で説明を聞いてもらうために高級弁当を用意することもあるでしょう。学会のランチョンセミナーもしかり。それが、製薬会社のビジネスです。当日の演技でも、MRは決して悪者ではありませんでした。ただし、もしこうした接待のみで医師の処方行動が変わるとしたら、患者側からすれば、疑問を投げかけたくなりますよね。
 最近のパンフレットは、以前よりはきちんと臨床試験のデータを載せてあるようですが、それでもいくつかツッコミどころはあります。読み手がデータを批判的に吟味する力が求められます。

 この手の話題はライブで、その場にいないと大事なところが見えてこないので、このあたりでやめておきますが、南郷先生達の取り組みを通して、エビデンスとは何か、実践とは何か、エビデンスと実践のギャップを埋めるものは何か、について改めて考えさせられました。

メディカル翻訳・ライティング | 09:47:02
日本発の臨床試験の論文がCirculation誌に
 冠動脈疾患を有する日本人患者を対象としたREAL-CAD試験の論文紹介記事が昨日(29日)公開されました。筆頭著者3人のうち、おひとりの先生を知っていたので、この機会に色々質問することができて、とても勉強になりました。数年前、高血圧治療薬ディオバンの臨床研究不正事件により、複数の論文が撤回されたことがあります。今回、多くの日本人医師(循環器専門医)が関わった医師主導型臨床試験の論文が同誌に掲載されたのは、喜ばしいことだと思います。

Circulation誌から
高用量スタチンはアジア人でも心イベント抑制
冠動脈疾患の日本人患者を対象にしたREAL-CAD試験から

 それから、東京大学弥生講堂で開かれた日本メディカルライター協会の講演会に行ってきました。テーマは 『ガイドラインをふまえてプロトコールや統計解析計画書をどう書くか』でした。近年、臨床試験のための統計解析計画について、ICH(医薬品規制調和国際会議)で活発に議論され、新しいガイドラインでは、欠損値の取り扱いについて”estimand"という新しい概念が導入されました。

 estimandについて説明すると長くなるので、別のところで調べてほしいのですが、将来的には、医薬品や医療機器の承認申請を目的とした治験に限らず、上記のような医師主導型の臨床試験においても、研究をデザインする際には、estimandの構成要素(対象集団、評価項目、中間事象(intercurrent events) 、集団レベルでの変数の要約)といったことを考慮して、プロトコールや統計解析計画を検討することが必要になってきそうです。

メディカル翻訳・ライティング | 10:46:31
スタチンのんで手足も健康?
 25日(水)に日経メディカルオンラインで公開された、Circulation誌からの論文要約記事です。米国退役軍人の健康データを使った観察研究で、末梢動脈疾患の診断まもない時期からの高強度スタチン治療は、下肢切断や死亡のリスク低下と関連していたという内容です。

Circulation誌から
高強度スタチン治療で末梢動脈疾患の転帰改善
下肢切断や死亡率の有意な減少

末梢動脈疾患(PAD)は、 四肢の血管に動脈硬化が起こり、十分な血液が流れなくなる病気で、歩行時に足がしびれる、痛い、冷たいなどの症状が現れます。PADの人は、同じく動脈硬化を原因とする狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などのリスクも高くなります。この研究では、2003年以降の米国退役軍人の健康データを用いて、PADの診断を受けた患者さんが、診断後すぐにスタチンという薬で治療を受けるか否かによって、下肢切断術を行った件数や死亡率に違いがでるかを比較検討しています。

メディカル翻訳・ライティング | 09:59:02
インタビューの仕事は楽しい♪
 今日は、インタビューの話題を2つさせていただきます。

 昨日、ある協会の依頼で、慶應義塾大学医学部産婦人科の田中教授にインタビューし、不妊症、妊娠中や妊娠前の健康について、お聞きしました。不妊については、晩婚化、卵子の老化と妊娠率の低下といった話題から始まるところは想定内でしたし、生まれてくる子の二分脊椎予防のために不可欠な葉酸の摂取量が不十分という話も、女子栄養大学の香川先生の話と重なるところがありました。しかし、妊娠や出産がいまだに女性のみの問題と考えられる傾向のある日本社会の問題、多様性に対する不寛容さ、さらには連日マスコミを賑わしている某次官や大臣の残念な対応などに話が及んだときには、私が勝手に抱いていた慶應大学教授のイメージがいい意味で覆されました😁 

 2つ目は、インタビューを終えて、文字に起こして編集し、すでに公開された記事の紹介です。

 「2児の母イラストレーターに聞くリモートワークの極意」  
      チエネッタ 2018.04.18公開

 2月末に京都でおばんさいを食べようとした瞬間に、ある編集者から電話がかかってきました。医療とまったく関係ないテーマだし、息子の受験期間中で仕事を減らしている時期だったので、請けるかどうか一瞬迷いました。でも、フリーランス、子育てなど、私自身にもヒットするキーワードがありそうだったし、それこそ受験の関係でたまたまいる京都の街で、何かを断るのは縁起が悪い気がしたので、思い切って引き受けたのでした。記事公開後、ご本人に連絡したところ、私が聞き手だったので話しやすかったと感謝されましたし、記事を読み返してみて、「私って、医療ネタ以外のインタビュー記事もそこそこ書けるのね~~」と妙な自信がつきました😁

メディカル翻訳・ライティング | 14:13:03
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