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HPVワクチン関連の話題

HPVワクチン関連の話題で、私の担当した論文紹介記事も含めて、日経新聞、日経メディカルオンラインの記事3報を送ります。

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日本経済新聞 2020/7/21 23:38

「子宮頸がんワクチン承認、米メルク日本法人が発表」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61806220R20C20A7EAF000/

9価の「シルガード9」が承認されました。当面は自費の接種だそうです。

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日経メディカルオンライン 2020/07/21

HPV16/18型ワクチンを接種した中国人女性を対象とした分析結果
「膣感染症とnonHPV16/18持続感染に関連性なし」
J Infect Dis誌
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/infection/202007/566436.html

HPV16/18型ワクチンの治験参加者のデータを利用して、細菌性膣症などの一般的な膣感染症が16型・18型以外のヒトパピローマウイルス(HPV)感染やその持続に与える影響について検討したところ、膣感染症とワクチン対象ではない型のHPV(non-HPV)感染の6カ月持続の間に有意な関連は認められなかった。

*中国での研究です。HPVワクチン接種が広く行われるようになり、ワクチン対象外のHPV感染とその持続に関連したリスク因子が重要になってきたという背景から、治験データを使った分析を行ったとありました。

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日経メディカルオンライン 2020/07/21

「HPVワクチン、国の新リーフレット案を審議」
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t354/202007/566469.html

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンに関する国からの情報提供の際に用いるリーフレットの新たなレイアウト案が厚労省から示された。「現行のものと比べて劇的に読みやすくなった」などと委員たちから高評価だったものの、内容や表現について、追加の見直しを求める指摘も相次いだ。
(略)
新たなレイアウト案では、「このご案内は、小学校6年~高校1年相当の女の子やその保護者の方に、子宮けいがんやHPVワクチンについてよく知っていただいた上で、希望される方に接種していただけるよう、おすすめするお知らせをお送りするのではなく、みなさまに情報をお届けするものです」という表記に改めた(図2)。

*↑これで読みやすくなったの?とツッコミを入れたくなりますが…
9価のHPVワクチンの情報は、今回のレイアウト案には盛り込んでいないようです。担当者は「仮に9価のワクチンが承認されても、リーフレットにその情報を反映するのは定期接種化が決まってから。それにはまだ時間がかかると思われるので、まずは2価・4価のワクチンの情報のみを記載した」とのこと。

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経口抗凝固薬を処方された心房細動患者を対象にしたコホート研究

本日(6月23日)公開された海外論文ピックアップの記事です。

Clin Infect Dis誌
経口抗凝固薬を処方された心房細動患者を対象にしたコホート研究
S.aureus菌血症はダビガトランのほうがXa阻害薬よりも少ない可能性

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/infection/202006/566139.html

<リード文より>
Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌、S.aureus)感染による菌血症を扱うデータベースを利用して、非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(NOAC、直接経口抗凝固薬=DOACともいう)を処方した心房細動患者におけるS.aureus菌血症(以下、SAB)の発生率について、ダビガトランと活性化血液凝固第X因子(Xa)阻害薬に分けて検討したところ、ダビガトランによる治療は、Xa阻害薬による治療と比較して、SAB発生率の有意な低下と関連していた。この結果は、Clin Infect Dis誌6月1日号に掲載された。

7月11日夜 Zoomで翻訳勉強会

【Human Powered 翻訳勉強会 2020 July】で講演します。
  2020年7月11日(土曜)
  日本時間19時30分より(3時間) ZOOM 参加のみ
19:30~ 「スマートにZOOMミーティングをこなすためのヒント」
20:15~ 「医学論文スラスラ読解術」(←私の担当)
21:30~ 「翻訳してみよう・考えよう・医療関連のメディア翻訳」
        3960円(税込)


お申込み・詳細は ↓でご確認ください。
https://humanpowered.academy/program/

*******私の担当部分の説明*****************

医学系の研究論文の効率的な読解法を解説します。医科大学の大学院生や医師向けに実施してご好評をいただいている単発の英語講義を翻訳者向けにアレンジしてお話しします。日経メディカルオンラインで掲載された英語学習記事「論文英語のクールな表現」の内容を踏まえ、今回は循環器系の有名ジャーナルCirculation誌に掲載された日本発の臨床試験REAL-CADの論文を題材に、論文抄録(Abstract)と論文本体(Full text)でよく使われる英語表現を学習します。

講義では、同じような内容を示す言い回しが複数あることを具体的に示すと共に、専門的内容を含む長文についても、若干の文法解説を加えながら、英文構造と内容の理解を促します。統計記述を含む表現や図表についても、当該論文に出ているものを中心に、解説を加えていきます。

新型コロナウイルス感染症の治療薬に関する報道では、治験、臨床試験、臨床研究といった言葉が飛び交っていますが、治験、臨床試験、臨床研究の違いは何かについても、講義の中で触れていく予定です。

感染症は新型コロナだけではない

私の担当した新着論文紹介記事です。昨日公開。高齢者の急性肺炎治療時のC.difficile感染症リスクを低減するのに、抗菌薬の組み合わせはどれが良いかという話。

J Hosp Infect誌
高齢肺炎治療時のC.difficile感染症リスクが低いのはペニシリン系+βラクタマーゼ阻害薬
急性肺炎の高齢入院患者を対象にした観察研究
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/infection/202006/565742.html

感染症は新型コロナだけではないことを忘れないようにしたいものです😉

COVID-19患者における細菌/真菌の同時感染は少ない可能性

本日(5月18日)公開で、私の担当した新着論文紹介記事です。

Clin Infect Dis誌
COVID-19患者における細菌/真菌の同時感染は少ない可能性
抗菌薬の適正使用に向けた介入が必要と著者
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/etc/202005/565558.html

SARS-CoV-2、SARS-1、MERSなどのコロナウイルス感染症患者における細菌/真菌の同時感染を報告した文献をレビューし内容分析をしたところ、COVID-19患者では同時感染の報告件数が806例中62例(8%)と低かったにもかかわらず、広域スペクトラムの抗菌薬が頻繁に使われていたことが明らかになりました。著者は、抗菌薬適正使用に向けた介入と治療方針の策定が早急に必要だと主張しています。
プロフィール

にしむらたずこ

Author:にしむらたずこ
医療ライター 兼 医学英語講師 東京大学大学院工学系研究科 特任研究員
プレミアム医学英語教育事務所代表 https://www.premium-english.biz/

仕事や暮らしの中で思ったことを書き留めています。

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