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14日と15日、日本臨床試験学会の第11回学術集会@国際医療福祉大学・赤坂キャンパスに参加しました。写真にあるように「メディカル翻訳における機械翻訳の現状と今後の動向予測」というタイトルで小泉志保さんと共著でポスター発表しました。特別講演やセミナーは勉強になったし、私たちのポスターをじっくり読んでくださる方もいて、いろいろ意見交換できたのは大きな収穫でした。
                臨床試験学会4 臨床試験学会3 
フェローアカデミーのマスターコース「メディカル」の今期(4月~10月)のコース概要が掲載されています。今期も臨床研究論文の翻訳&中身の解説をしますが、学校のサイトが一新されたので、講師からのメッセージを全文書き換えました。「受講後、論文のトライアルに挑戦したところ無事に合格し、 定期的にお仕事をいただけるようになりました」など過去の受講者の声がうれしいです😁

マスターコース「メディカル」
高度な知識と翻訳スキルが求められる臨床研究論文の翻訳を通して、内容読解力と読み手を意識した表現力を習得します。

<講師からのメッセージ>
論文の科学的根拠を支えているのは、研究デザインと統計解析です。研究者には、研究デザインを考えて、適切にデータを収集・処理する能力が不可欠ですが、翻訳者に必要なのは、研究者がまとめた統計データを含む研究成果を、正しく読んで訳す能力です。本講座では、インパクトファクターの高い臨床医学雑誌に掲載された原著論文を、緒言・研究方法・結果・考察に分けて訳していただいた後、なるべく数式を使わず概要が理解できるように解説していきます。今回は、身近な「朝食」をテーマにした論文を取り上げます。朝食は体にいいのか悪いのか、朝食を食べると太るのか痩せるのか、みなさん自身の食生活と健康を考えるきっかけになるでしょう。

 2月7日金曜日に公開された英語論文紹介記事で、栃木県北部の話です。屋内で起こった心血管イベントによる院外心停止(OHCA)について、病院に搬送された高齢患者を65~74歳と75歳以上の集団に分けて、季節や外気温との関係を比較検討しています。

Circ J誌から
低外気温で屋内発生の院外心停止リスクが上昇
栃木県北部の65~74歳と75歳以上のOHCA発生リスクを検討

第二パラグラフに背景と研究デザインについて書きました。
OHCAの国内発生数は、年間12万例を超え、その8割は屋内で発生しているとされる。近年、OHCAと環境条件の関連が議論され、心筋梗塞と低い気温や、A型急性大動脈解離と最低気温の関係の報告もある。だが、高齢者に関して、屋内で発生した心血管イベントによるOHCAと外気温の関係は、ほとんど調査されていない。そこで著者らは、気温に関係したOHCA発生の予測可能性を検討するケース・クロスオーバー研究を行った。

今回の記事では、最後のパラグラフで、研究の限界(Limitations)についても取り上げました。
研究の限界として著者は、(1)気圧と湿度のデータを入手できなかったこと、(2)OHCA発生時の屋内温度を考慮しなかったこと、(3)対象患者数が十分でない可能性、(4)PCIなど心血管系の手術を受けた患者が少なかったため、手術の影響を評価できなかったこと、を挙げている。

来週19日に獨協医科大学図書館で「英語論文の読み方講習会」の講師をします。今回は、研究デザインと統計解析、研究の限界の英語表現に注目して話をしたいと思い、現在準備中です。

私の学位論文『日本の臨床研究の質向上に向けてメディアの果たす役割』が国際医療福祉大学リポジトリ(平成30年度)に載りました。「本文フルテキストへのリンク」から、全文ダウンロード可です。審査結果も公開されていて、私自身きちんと読むのは初めてだったのでちょっとドキドキしました😅『研究の意義と新規性』のところで「議事録分析にとどまらず、各分野を代表する委員8人の面接調査を行い、承諾を得て実名でサマリーを掲載した。その内容は臨床研究の質を考える上で示唆に富む。テキスト分析とインタビューのハイブリッドな労を惜しまない研究…」という記述はとても嬉しいです。PMDAの新旧理事長や森嶌座長のインタビューは、今でも十分値打ちがあると思うので、興味のある方は読んでみてください😊

国際医療福祉大学リポジトリ →学位論文 →博士論文 →平成30年度 →2ページ目

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