FC2ブログ
 10月24日(木)にパシフィコ横浜で開かれる 第29回 JTF翻訳祭 にて、プログラム<特許・医療> の16:20~ の枠で 「メディカル翻訳の将来を考える」というタイトルで、小泉志保さんと一緒に発表します。当日のチケット販売はないとのことですが、すでに参加を決めておられる方、私は交流パーティも参加予定ですので、会場で見かけたら声をかけてください。  https://www.jtf.jp/29thfestival/

 17日(木)は国際医療福祉大学大学院乃木坂スクールの講義を1コマ担当し、その1週間後に翻訳祭で発表。小泉さんとは、このところ頻繁にスカイプで打ち合わせをしています。その間(21日)に、特任研究員をしている東大大学院工学系研究科の峯松研究室では、峯松先生と私の共通の知人である岩崎純一さんの講演 『自然言語の性質と自閉症者・共感覚者の知覚・認知』 がありました。

 また10月からフェローアカデミーのカレッジコースで、毎週木曜日の午前中(10~12時)にメディカル翻訳の講義を担当しています。受講者は約20人と多く、講義の準備や添削にも時間がかかります。

 でも、フェローでも大学院でも、若い人と話す機会が増えましたし、自分が発表したり、発表を聞く機会も多く、とても刺激になります。とりあえず、24日の翻訳祭が10月最後の大きな行事なので、しっかり発表できるように頑張ります。
このところバタバタしていて、更新を怠っていました。いろいろお伝えしたいネタはあるのですが、講義の準備や、共同研究の情報収集、家事を含む様々な私用をこなしているうちに時間が過ぎていきます。でも、1カ月更新しないと、スポンサーサイトが上ってきてしまうので、とりあえず、9月26日に公開された、日経メディカルの海外論文ピックアップの記事を紹介します。

Eur Heart J誌から
TMAOの前駆体トリメチルリシン高値は心血管リスク上昇
ACS患者の腸内細菌代謝と心血管イベントの関連性
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/etc/201909/562380.html

(リード文)
腸内細菌叢の作用で血中濃度が上昇するTMAOの前駆体であるトリメチルリシン(TML)が、急性冠症候群(ACS)患者の予後を予測するかを検討するため、米国とスイスの施設に救急受診した患者のTML濃度と心血管イベントの関連を追跡調査した。TMLは単独ならびにTMAOとの組み合わせで、ACS患者の短期・長期の心血管リスク上昇と関連することが示され、Eur Heart J誌8月21日号に報告された。

9月21日と22日に東大医学部1号館で開かれた、第11回日本ヘルスコミュニケーション学会 学術集会のシンポジウム2で、4人のシンポジストの1人として発表してきました。
http://healthcommunication.jp/jahc2019/

私の発表タイトルは、「「医療福祉ジャーナリズム学」研究の一事例~ディオバン事件と臨床研究法成立の関係に迫る~」 でした。上記の学会ホームページから抄録がダウンロードできます。

**********************

「医療情報をどう作り、どう届けるか~文書に関する研究アプローチ」
9月22日(日)10:30-12:00
医学部1号館3階講堂

インターネットや本などを介して伝えられる疾患や療養に関する情報の多くは、文書を使って伝えられる。識字率が高い日本において、文書で伝えることは当たり前のように行われることが多く、文書情報の評価やその他の研究アプローチは、これまで国内ではほとんど紹介されてこなかった。今後ますます高齢者が増え、日本語を母国語としない人々が増える中で、複雑な医療に関する情報を、どうわかりやすく伝えるかといったニーズは、これまで以上に高まっている。

本シンポジウムでは、医療において活用される文書情報の文章表現に関する研究、リーダビリティに関する研究、また意思決定の判断の助けとなる医薬品情報の提供の仕方についての研究を概観しつつ、医療や療養の意思決定の判断の助けとなる文書情報をどう提供し、利用者の理解や活用を促進することができるのか、一緒に考えていきたい。

************************

他の3人のシンポジストの方の発表内容も大変興味深かったです。発表順に
「ヘルスコミュニケーションにおける方法論としてのリーダビリティ研究」
「Shared Decision Makingを促す患者向け医薬品情報」
「患者向け医療情報ではどのような文章表現がよいのか~がん情報作成経験より」

リーダビリティ(Readability) というのは、「読みやすさ」と訳されることが多いですが、「見やすさ(Legibility)」「読みやすさ(Ease of reading)」 「理解のしやすさ(Ease of understanding)」を含む概念で、リーダビリティに影響する構成要素には、『文書・テキスト側』の要素と、『言語や主題内容に係る 読者側(知識・能力・興味)の要素』がある、との説明もありました。

ヘルスコミュニケーションという文脈で、私の学位論文の概要を紹介する機会をいただいて本当に嬉しかったです。しかもその会場が東大医学部1号館の講堂! 20代に大学院修士時代を過ごした東大で、20数年後に別の大学でもらった博士号の論文内容を発表した、というのは自分史に残る出来事でした。
 18日から20日まで、北海道の旭川周辺を旅行してきました。 
写真は、18日の旭岳と20日の美瑛 青い池です。

旭岳は、カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)と呼ばれたようです。カムイはアイヌ語で神、神格をあらわします。旭岳のような火山活動で地球の「声」をきくと、自然保護とかいってる時点で人間のおごりではないかと思ったりします。キリスト教が入る前の北欧の巨人伝説や、アイヌの人々の信仰、神道もそうかもしれませんが、自然への恐れや畏敬の念を持ち、無力な人間ができることとして、ひたすら祈る、、物語をつむぐ、、自然の荒々しさと共に、そこで逞しく生きてきた人間の営みを感じます。

旭岳は19日に初の降雪があったそうで、今年最後の雪のない姿をみることができました。

青い池は、美瑛川を一部せき止めてつくった人造湖で、わき水が水酸化カルシウムを含み、川の水と混ざってコロイドをつくるので青く見える、といった解説がありました。

旭岳_0918    美瑛_青い池

滞在中、特に19日から20日の午前中にかけて、北海道中央部を前線が通過していたのでしょうが、天気が10~20分ごとに、雨から晴れ、晴れから風雨へ、と目まぐるしく変わるので驚きました。ここまで変化の多い天候を経験したのは初めてでした。田畑の奥に山々が連なり、空が広いので、一部は青空でも、反対側をみると山にガスがかかっている中をドライブしました。19日に旭山動物園に行ったときには、雨の間は建物の中に入り、晴れ間に外を歩きました。旭山動物園の展示方法は随所に工夫がみられて、いろいろ学ぶことが多かったです。チンパンジー館に展示されてあった、旭川医大と動物園のコラボ企画のポスター展示も素晴らしく、特に動物たちの最期をテーマにしたポスター数枚はたいへん興味深く、熟読させてもらいました。
>>次のページ